天草地域森林組合では
月に一度、共販市※が行われています。
(※登録事業者さんが木材の入札を行う市)

2月の共販市には
たくさんの天草ヒノキが集まりました!

共販市

共販市

天草地域の人工林の71%を占めるのがヒノキ。
50年の年月をかけて天草の山で育ち、
いよいよ利用期を迎えた天草ヒノキは
まさに今から使いどき。

木材だって地産地消。
天草市役所新庁舎にも
地域資源天草ヒノキが活かされます。
西洋の石の文化に対して
日本は木の文化を育み受け継いできました。

緻密で狂いが少なく
加工性、耐湿・耐水性、保存性に優れるヒノキは
日本書紀にも記述があり
古くから神社仏閣を建てるための木材として用いられてきました。

1300年の歴史を持つ世界最古の木造建築法隆寺や
薬師寺の塔でも
主な建築材としてヒノキが使われています。

そして、寺院の修理や改装を行う際、
削れば今でもヒノキの良い香りがするそうです!

建築材としてトップレベルの木材であるヒノキは
天草の山でも育まれ、
地域資源として利用時期を迎えています。

ヒノキ角材
柑橘の島、天草。
王者デコポンも登場し柑橘が最も盛り上がるこの時期
みかん箱の中に添えられたヒノキの葉、
見覚えのある方も多いのではないでしょうか?

みかん箱のみならず
料理の敷き葉や飾り葉にも用いられるヒノキの葉。

実は、ヒノキの葉は
様々な細菌類に対して抗菌性が強いという特性を持つのです。

深い緑があしらいとして映えるだけでなく
その抗菌作用がこうしたところにもいかされているのです。

ヒノキの葉
写真はヒノキの樹皮。

日本の色名に「桧皮色(ひわだいろ)」があります。
JISの色彩規格では「暗い灰みの黄赤」とし、
古くはヒノキの樹皮で染めた染色の色。

平安時代から使われてきた伝統色名で
源氏物語にも記述があるそうです。

それを知ると
落ち着いた華やかさが感じられ、
なんとも素敵な色に見えてきます✨

ヒノキの樹皮





森に入ると
木々の緑、
足元の土、落ち葉、石の感触、
生まれたての酸素が満ちた清浄な空気、
森のちからを体いっぱいに感じることができます。

私たちをリラックスさせてくれる森のちからは
感覚的に語られ、
森林浴として親しまれてきました。

森林浴の癒し効果が科学的にも検証され、
心身を健やかにすることに森を活用する試みも
誕生しています。

天草地域の林野率は66%で
県平均の62%を上回ります。
森はすぐ身近にあります。
森を歩き、深呼吸して、
森のちからを感じてみて下さい。

天草ヒノキの森

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