世界は不確実性に満ちています。
しばしば起こる思いもよらないことに、悲しみ、不安を覚えます。

一方で、自然が繰り返すリフレインー(「センス・オブ・ワンダー」レイチェルカーソンより引用)夜の次に朝が来て、冬がされば春になるという確かさーの中には、かぎりなくわたしたちをいやしてくれるなにかがあります。

天草ヒノキプロジェクトメンバー原田製材所は、製材だけでなく、植えて、育てて、伐採して、つかう(建物、家具、道具の材料としての木材)という森林資源の循環の全てを行なっています。
昨年種をとり、苗床をととのえて種をまき、草を取り、一年がかりで今年も強い苗木を育てることができました。
自然の力を借りて繰り返し行う小さな林業の営みの一工程で、しっかり育ってくれた苗木を、伐採跡地に植樹していきます。
種

苗床

芽生え

原田製材所


木は、野菜や果物のように1年〜数年では収穫できません。
木材の生産には数十年以上(杉ヒノキは通常50年)の時間を要し、このスピード時代にすぐに結果を出せない時間軸の長さが、林業の特徴の一つです。

不確実な時代にも、次の世代と未来に目線を合わせて、自然と共生できる豊かさや穏やかな暮らし、産業が続いていくことを願いながら、今できることを繰り返し行います。

世界が平和でありますように。

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