森には3つのタイプがあります。・天然林・里山林、二次林・人工林それぞれに異なる役割やはたらきがあり、人との関わり方も違います。
写真は天草の人工林。
人工林は、自然のままの天然林や
人の暮らしと密接に関わる里山とは異なり
いわば“木を育てるための畑”のような存在です。
木の文化の国といわれる日本では
昔から器や家、船、橋、お寺まで、あらゆる場面で木が使われてきました。
木は燃料としても重要で欠かせない資源だったため
時に命をかけて、木を守ったり奪い合った歴史があります。
人類最古の叙事詩ギルガメシュ王の物語では
名声のためにレバノン杉の森を征服(伐採)したり
江戸時代の尾張藩では「木一本、首一つ」という
厳しい森林資源の管理体制が敷かれていたほど。
天草にも将軍家御用達のお留山があり(福連木官山)
厳重な警護のもと伐採木が運ばれる時には沿道住民は土下座をさせられていたとも...!
時代は下って、戦中・戦後の乱伐で日本に木材が不足し
国の号令で全国に木が植えられました。
資源である木を効率的にたくさん生産するために苦心してつくられたのが今の人工林なのです。
しかし、木の成長には長い年月(杉桧は50年以上)がかかります。
植えられた木の成長を待つ間に
輸入材が広まり、新しい材料も生まれ
時代と共に木の使われ方や法律も変化していきました。
国の方針で植えられた木々がようやく使いどきを迎える今
針葉樹中心の戦後林政からのパラダイムシフト、と
今度は広葉樹を活用する動きです。
歴史を振り返ると、政策はブームに終わる例も少なくなく
外的な要因によっても大きく左右されるもの。
だからこそ、それぞれの地域や現場に見合う形を見極め
最適解を見出す努力が必要だと思います。
国土の約7割を占める森。
天然林、里山、人工林、
タイプの異なるそれぞれの森にいろんな形で関わる人が増え
現場単位で少し長い視点のビジョンが描けたら
森の未来には可能性がいっぱいです。